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2026年10月号

今年の年末調整から、
所得税の「控除」が大きく増えます

秋も深まり、朝晩はすっかり涼しくなってまいりました。
今月は12月の年末調整から変わる「基礎控除の引上げ」を中心に、税務・経営・AIのいまをお届けします。3分ほどでお読みいただけます。
① 今月の重要ニュース

今年の年末調整から、所得税の「控除」が大きく増えます

何が変わる?

  • 基礎控除(誰でも差し引ける控除)が、所得に応じて最大104万円に上がります。104万円になるのは、給与だけなら年収206万円以下の方です(それより多い方は、所得に応じて88万円以下になります)
  • 給与所得控除の最低額(お給料から自動で差し引かれる分)も65万円→74万円に上がります
  • この結果、給与だけの方は年収178万円まで所得税がかかりません(住民税は別です)

会社への影響

  • 12月1日施行のため、11月までの毎月の源泉徴収は今までどおりです。差額は12月の年末調整でまとめて精算します
  • ご家族を所得税の扶養に入れられる年収の上限も、給与だけなら136万円以下に広がります。健康保険などの社会保険の扶養とは別の基準ですので、ご注意ください

やるべきこと

  • 11月に配る年末調整の書類は、必ず今年(令和8年分)の新しい様式を使ってください
  • 扶養を外していたご家族が、改正で扶養に入れる場合があります。従業員の方に一声かけてください
② 税務・会計ニュース

10月1日から、パートの社会保険「月8.8万円」の基準がなくなります

  • 9月11日に政令が出て、10月1日の撤廃が正式に決まりました
  • 週20時間以上働く方は、月収にかかわらず社会保険の加入対象になります(いわゆる「106万円の壁」がなくなります)
  • ただし、いま対象になるのは従業員51人以上の会社です

実務で注意:会社の規模の基準は段階的に下がり、2027年10月に36人以上、2029年10月に21人以上の会社へ広がる予定です。パートさんの多い会社は、保険料の負担額を今のうちに試算しておくと安心です。

② 税務・会計ニュース

食料品の消費税1%、国税庁が手引きを公表しました(続報)

  • 前号でお伝えした件は、9月15日に政府の大綱が決まり、同じ日に国税庁がQ&Aを公表しました
  • 期間は2027年4月1日〜2029年3月31日の2年間、対象は今の8%の品目と同じです
  • まだ法律は成立していません。秋の臨時国会で審議される予定で、決定ではありません

実務で注意:食料品を販売する会社は、簡易課税をやめる届出などに期限の特例が設けられる予定です。有利・不利が分かれますので、届出を出す前に必ずご相談ください。

③ AI・DXニュース

会計ソフトに「話しかけて」帳簿を調べられる時代に

  • マネーフォワード クラウド会計は、全プランでClaudeなどのAIとつながる仕組みを提供しています
  • 「先月の交通費の合計は?」「この取引先への支払い一覧を出して」と文章で頼むだけで、帳簿を探して答えてくれます

すぐ活かすには:まずは「調べもの」だけに使うのがおすすめです。仕訳の登録や修正までAIに任せる場合は、必ず人が内容を確認してから確定させてください。設定のしかたは当事務所でもご案内できます。

④ 社長へのワンポイント

10月から「カスハラ対策」がすべての会社の義務になります

お客様からの度を越えた要求や暴言(カスタマーハラスメント)から従業員を守る対策が、10月1日から会社の規模にかかわらず義務になります。

難しく考える必要はありません。まずは「理不尽な要求には会社として対応する」という方針を紙1枚にまとめて社内に伝え、「困ったときは誰に相談するか」を決めておきましょう。従業員が安心して働ける職場は、採用や定着にも効いてきます。

これからの日付
10/1(木)パートの社会保険「月8.8万円」基準の撤廃(51人以上の会社)/カスハラ対策の義務化
11/2(月)9月決算法人の申告・納付期限
12/1(火)基礎控除の引上げ等が施行(12月の年末調整から反映)

詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。

「うちの場合はどうなる?」という段階でも大丈夫です。
初回のご相談(おおよそ1時間)は無料です。

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本記事の内容は2026年9月時点の情報にもとづく一般的なご案内です。制度は今後変更される可能性があり、個別の事情によって取扱いが異なります。実際のご判断にあたっては、当事務所までご相談ください。